アローダイナミック、SAI GRYのMagnusチューンを紹介します。分解から初速調整までを、順番に整理します。
アローダイナミックのチューン要点
- ベースは、アローダイナミック製SAI GRY電動ガン(Ver.2メカボックス)
- シリンダーは、MagnusシリンダーセットVer2~Ver6
- インナーバレルは、Magnusバレル(ワイドボア)
- HOPは、ORGA DIMENSION フラットHOPを接着
- ギア周りは、18:1強化ギアとセクターチップ
ARROW DYNAMIC SAI GRY 電動ガン Magnusチューン
今回はアローダイナミック製SAI GRY Magnusチューンのご紹介です。

SAIとはアメリカの実銃メーカーであるSalient Arms Internationalの略称となります。
特徴は何と言ってもハンドガードと一体感のある先端部のデバイスでワンタッチで取り外しも可能です。
SAIは、アメリカの実銃メーカーの略称です。また、先端のデバイスは、ハンドガードと一体感のある形です。
アローダイナミック SAI GRYの分解手順

ロアレシーバーにはSalient Armsの刻印が入ってます。
それではチューン作業を始めます。
フレームロックピン(F)を抜いてアッパーとロアを分解します。
分解は、フレームロックピン(F)から始めます。まず、アッパーとロアを分けます。次に、ストックとグリップ周りへ進みます。

ストックを抜いてストックパイプ内にあるネジを外しストックパイプも抜きます。

グリップエンドを外しモーターを取り出します。
モーターに表記は無くどんなモーターか不明です。
モーターには、表記がありませんでした。そのため、仕様は不明です。ただし、後半でサマリウムコバルトモーターに組み替えます。

グリップを取外し、マガジンキャッチ・ボルトストップ・トリガーロックピン・フレームロックピン(R)を外します。
ピンは、4つを外します。まず、マガジンキャッチとボルトストップです。次に、トリガーロックピンとフレームロックピン(R)です。
アローダイナミックのメカボックス構造

これでメカボックスが取り出せます。
メカボックスは標準的なVer.2で加速ポート付きシリンダーを採用してます。
ボルトストップから連動する機構はVFCと同じ様な感じです。
Ver.2は、電動ガンで広く使われるメカボックスの規格です。そのため、対応パーツが豊富です。

メカボックスの左側です。
セレクタープレートは標準的な形状で軸受けは8mmベアリングタイプです。
セレクタープレートは、標準的な形状です。軸受けは8mmのタイプです。そのため、後でORGA SUS420 8mm軸受けに交換します。

今流行りのQDタイプのスプリングガイドですので先にスプリングを取り出します。
QDタイプは、スプリングを素早く取り出せる方式です。そのため、メカボックスを開ける前にスプリングを抜きます。
メカボックスを開ける前に、ネジの種類と位置を確認します。また、ギアの向きを写真に残します。そのため、組み戻しの際に迷いません。
アローダイナミックの軸受けとギア

メカボックス内のパーツを全て外しパーツクリーナーで洗浄します。
軸受けは耐久性向上の為ORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますのでこちらからご覧ください。
軸受けは、耐久性を上げるために交換します。例えば、ORGA SUS420 8mm軸受けを使います。また、固定方法は動画でも確認できます。

ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
セクターチップの組込み方のコツはこちらよりご覧ください。
ギア比18:1は、トルクを重視した比率です。そのため、ハイレートスプリングと相性が良い組み合わせです。
アローダイナミックのシム調整のコツ

次にシム調整を行います。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
シム調整の目的は、ギアの遊びを適正にすることです。遊びが大きいと、作動音が増えます。一方、狭すぎると、ギアが回りにくくなります。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでこちらよりご覧ください。
アローダイナミックのギアのグリスアップ
グリスは、少量を薄く塗るのが基本です。塗り過ぎると、抵抗になります。そのため、筆などで余分を延ばして整えます。

シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでこちらよりご覧ください。
シリンダーを選ぶ時は、メカボックスのVerを確認します。Magnusシリンダーセットは、Ver2~Ver6に対応します。
アローダイナミックのピストンとノズル

ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、
通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。
ピストン選びは、スプリングのレートが基準です。例えば、高レートならメタルTeethが向きます。

ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
シリンダー周りの組み上げ

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
シリンダー内のグリスアップは、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
気密漏れは、飛距離のばらつきにつながります。そのため、組み上げ時に必ずチェックします。例えば、ノズル先端を指で押さえて、ピストンを前後させます。

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
組み上げ後は、手でセクターを回して動きを確認します。抵抗がないか、引っ掛かりがないかを見ます。

ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑は、摩擦が発生する部分が中心です。例えば、ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りです。そのため、塗り忘れに注意します。
アローダイナミックのスプリングとモーター

メカボを閉じてORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用を組込みます。
スプリングは、従来電動ガン用のORGA MAGNUSスプリングです。そのため、Ver.2メカボックスに合います。

ロアレシーバーにメカボックスを組込みグリップも取り付けます。

最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターとスイッチ接点保護を手軽に可能にしたSBDの組込みを行います。
サマリウムコバルトモーターを組み込めばハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
SBDは、スイッチ接点を保護するパーツです。そのため、トリガー操作で接点が傷みにくくなります。
モーターを組込んだらテストドライブを行いロア周りは終了です。
バレルとHOPのチューン

次にフロント周りのチューンです。
インナーバレルとHOP周りをバラします。

インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
ワイドボアは、内径が太いインナーバレルのことです。BB弾が内壁に当たりにくくなります。そのため、弾道が安定しやすくなります。

面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに接着します。接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
通常のHOPは点で、面HOPは線でBB弾に当たります。そのため、回転数が安定します。ただし、接着を忘れると、使用中にずれます。
HOPが降りない時の対処

とここでアクシデント発生!
HOPが引っ掛かり降りてきません。
HOPの窓が小さいのかな?とチェックしてみたところ窓の開口部の周りがバリだらけ!!
この部分に引っ掛かり降りてこなっかた様です。
ヤスリでバリを取ったらバッチリHOPが降りて来る様になりました。
バリは、窓の開口部の周りにありました。そのため、ヤスリで取ると、HOPが降りました。新しいパーツでも、組込み前の確認が大切です。
これらを組み込んで初速の調整です。インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
ロングレンジでの試射は、最終確認です。そのため、弾道と飛距離を必ずチェックします。
アローダイナミックのチューン構成一覧
| 箇所 | パーツ | ポイント |
|---|---|---|
| 軸受け | ORGA SUS420 8mm軸受け | 耐久性向上 |
| ギア | J-Armament製18:1強化ギア | スチール製で高耐久 |
| 給弾 | セクターチップ | 給弾不良対策 |
| シリンダー | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6 | ボアアップで飛距離アップ |
| ピストン | J-Armament製14歯メタルTeethピストン | ハイレートスプリング向け |
| ノズル | でんでんむしM4用 | 集弾性向上 |
| スプリング | ORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用 | メカボを閉じて組込み |
| モーター | 東京マルイサマリウムコバルトモーターとSBD | 接点保護 |
| インナーバレル | Magnusバレル | ワイドボアで弾道安定 |
| HOP | ORGA DIMENSION フラットHOP | 接着は必須 |
アローダイナミックに関するよくある質問(Q&A)
Q. SAIとは何の略ですか?
Salient Arms Internationalの略称です。アメリカの実銃メーカーで、ロアレシーバーに刻印が入っています。
Q. SAI GRYの先端デバイスの特徴は何ですか?
ハンドガードと一体感のある形です。また、ワンタッチで取り外せます。
Q. メカボックスはどんな規格ですか?
標準的なVer.2で、加速ポート付きシリンダーを採用しています。そのため、Ver.2対応のパーツを選びます。
Q. アローダイナミックのチューンで交換した主なパーツは何ですか?
ギアやシリンダー、ピストン、ノズル、スプリング、モーター、バレルなどです。また、HOPも交換しています。
Q. ギアのクリアランスの目安はどのくらいですか?
0.05~0.1mm程度です。そのため、指でセクターを回して、抵抗なくカラカラ回るのが理想です。
Q. ピストンはどれを選びますか?
ハイレートスプリングには、メタルTeethピストンです。また、14歯なので、通常サイクルでもハイサイクルでも使えます。
Q. 面HOPは何が違いますか?
通常のHOPは点で、面HOPは線でかけます。そのため、BB弾の回転数が安定します。
Q. HOPが降りない時はどうしますか?
HOPの窓の開口部のバリを疑います。実際に、ヤスリで取るとHOPが降りるようになりました。
Q. 初速はどう調整しますか?
インナーバレルの長さで調整します。同じ条件なら、短いと低く、長いと高くなります。







